この記事でわかること
  • 消費者庁の運用基準が「不明瞭」とする8つの型と、その共通点
  • ブログ・X・Instagram・YouTubeごとの、よくあるNG例と直し方
  • SNSのラベル機能を「補助」と考える理由と、FXの紹介で表記とは別に気をつけること

この記事の要点:よくある質問

Q: 紹介する側もステマ規制の対象になりますか?
A: 処分を受けるのは原則として広告主で、依頼を受けて紹介する人は原則として対象外です(消費者庁Q&A)。ただし紹介報酬の出るリンクを貼った記事は、運用基準で「広告主の表示」の例に挙がっています。紹介者の書き方が広告主の責任につながるので、表記は紹介者の側でも整えておきます。
Q: 「PR」はどこに書けば伝わりますか?
A: 読者が最初に目にする場所に、本文と同じかそれ以上の大きさ・濃さで書きます。ブログはタイトルの下、Xはポスト本文の最初、Instagramはキャプションの1行目、YouTubeは冒頭に加えて紹介の場面と概要欄にも。末尾だけ、小さく薄い文字、ハッシュタグの山の中は、運用基準が不明瞭な例として挙げている置き方です。
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この記事は、Kingfinで紹介をしている方に向けた情報提供・教育目的のコンテンツです。読者に入金や口座開設をすすめるものではありません。紹介先はFX・投資関連の海外サービスで、投資には損失のリスクがあります。本文は2026年10月時点の一般的な整理で、登録数や収益を保証するものではありません。

書いていても「伝わっていない」ことがある

アフィリエイトの記事や投稿に「PR」と書く人は増えた。ただ、書いてあることと、読者に伝わっていることは別の話だ。消費者庁の運用基準は、広告であることを示す言葉があっても、置き方や見せ方しだいで「不明瞭」になる例を8つ挙げている。

規制の基本、つまり2023年10月1日に施行されたこと、処分を受けるのは原則として広告主であることは、ステマ規制とFXアフィリエイトの解説記事にまとめてある。この記事ではその先の、どこに、どう書けば伝わるかを、ブログ・X・Instagram・YouTubeごとに見ていく。

紹介者が表記を整える理由

消費者庁のQ&Aでは、依頼を受けて紹介するアフィリエイターは原則として規制の対象外とされている。それでも紹介者が表記を整えておく理由は2つある。

1つ目は、広告主の事情だ。運用基準は、広告主がアフィリエイトプログラムで紹介者に委託し、自社の商品を表示させる場合を「事業者の表示」に当たる例として挙げている。紹介報酬の出るリンクを貼った記事は、広告主の広告として見られるということだ。紹介者の書き方が足りなければ、その責任を問われるのは広告主になる。広告主が紹介者に表記のルールを求めてくるのは、このためだ。

2つ目は、読者の信頼。報酬を受けていると最初に分かっていれば、読者はそのつもりで読める。読み終わってから気づかれるより、ずっといい。

なお、報酬を受けずに自分の判断だけで書いたものは、原則として対象外とされている。ただし報酬の有無や金額だけで決まるわけではなく、目的や取引関係を総合して判断される。「少額だから書かなくていい」とは考えない方がいい。

「明瞭」と言える言葉

運用基準が明瞭な例として挙げている言葉は、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」の4つ。「A社から商品の提供を受けて投稿している」のような文章でもよいとされている。

ただし注記がついている。これらの言葉を使っていても、全体として明瞭でなければ認められない場合がある。問われるのは言葉選びより、置き方の方だ。

「アフィリエイト広告を利用しています」について

ブログでよく見るこの一文は、運用基準の本文に例として出てくる言葉ではない。消費者庁のQ&A(Q13)はこの一文を取り上げ、冒頭に書いてあっても、文字の大きさや色なども踏まえて明瞭になっていることが必要だとしている。消費者庁がこの定型文を指定したわけでもない。貼っておけば済む「公式の文言」として扱わず、どこに、どの大きさで置いているかまで見直したい。

不明瞭とされる8つの型

運用基準の第3の1(2)は、不明瞭な表示の例をア〜クの8つに分けている。要点を自分の言葉でまとめると次のとおり。

  • ア 一部にしかない:広告である旨の表示が、部分的にしかされていない
  • イ 打ち消している:冒頭に「広告」と書きながら、本文で「第三者としての感想です」と書く(逆の順番も同じ)
  • ウ 動画で見えない:認識できないほど短い時間しか出さない。長い動画で、冒頭ではなく途中や末尾にだけ出す
  • エ 広告だと分からない言葉:読んでも広告だと受け取れない言い回しで済ませる
  • オ 見にくい末尾だけ:読者が見にくい末尾にだけ置く
  • カ 小さい文字:周りの文字より小さく書く
  • キ 埋もれている:長い文章の中に混ぜる、小さい文字や薄い色で書くなど、認識しにくい形にする
  • ク ハッシュタグの山:大量のハッシュタグの中に紛れ込ませる

8つを並べると、共通点は単純だ。読者が最初に目にする場所に、周りと同じ大きさで、ほかの言葉に埋もれずに書いてあるか。あとは媒体ごとに、この3点が崩れやすい場所が違うだけだ。

最初に、同じ大きさで、埋もれさせない。

ブログ・アフィリエイトサイト

NG例

記事の一番下に、薄いグレーの小さな文字で「本記事はPRを含みます」とだけ書く(オ・カ・キ)。冒頭に「PR」と書いておきながら、本文で「企業とは関係のない、個人の正直な感想です」と書く(イ)。

直し方

タイトルの下、本文が始まる前に、本文と同じかそれ以上の大きさ・濃さで「PR:この記事には紹介報酬を受けるリンクが含まれます」のように書く。消費者庁のQ&Aでも、アフィリエイトサイトは冒頭の表示について文字の大きさや色まで含めて判断するとされている。記事の一部だけが広告なら、その部分の近くに書く必要があるとも。そして本文で「個人の感想」と打ち消さない。

複数の商品を比べる比較サイトには、運用基準に注記がある。サイトそのものが広告だと明瞭であれば、商品ごとに書く必要はないとされる。ただし前提は「サイト全体が広告だと分かる」ことで、サイトのどこかに小さく書いてあるだけでは、この前提を満たしているとは言いにくい。

X

NG例

本文には何も書かず、ツリーの2つ目のポストに「PR」と書く。末尾に並べた十数個のハッシュタグの中に「#PR」を混ぜる(ク)。「いつもお世話になっているサービス」のように、広告だと読み取れない言い方で済ませる(エ)。

直し方

紹介リンクを含むポストの、本文の最初に「PR」か「広告」と書く。消費者庁のQ&Aでは、本文ではなくリプライ欄に書くのは明瞭とはいえない場合が多いとされている。所属を明示しているだけでは、明瞭とは必ずしもいえないともされている。

Xは2026年3月に「有料パートナーシップ」のラベルを導入したと報じられている。ただ、公式ヘルプの本文はこちらでは確認できていない。使えるかどうか、アフィリエイトリンクが対象になるかは、自分の画面と公式ヘルプで確かめてほしい。どちらにしても、本文の「PR」は残しておく。

Instagram

NG例

長いキャプションの途中に「※PR」と一言だけ挟む(キ)。最後のハッシュタグの山に「#PR」を入れる(ク)。

直し方

キャプションの1行目に「PR」と書く。そのうえで公式のラベルも使う。Instagramのブランドコンテンツポリシーは、金銭や物品などの対価を受けた投稿を、タイアップ投稿のラベルで開示するよう定めている。ラベルは、投稿にビジネスパートナーをタグ付けして表示する仕組みだ。

YouTube

NG例

長い動画の最後にだけ「この動画はPRを含みます」と出す。冒頭に一瞬だけ小さな字幕を出して終わりにする(どちらもウ)。

直し方

冒頭で、声と字幕の両方で伝える。紹介に触れる場面でもう一度伝え、概要欄の最初にも書く。消費者庁のQ&Aでは、動画は途中から見る人もいるので冒頭だけでは不十分な場合があり、全体を通して分かるようにするのが望ましいとされている。YouTubeでは、動画の詳細設定で有料プロモーションを含むことを申告でき(アップロード後でも可)、申告すると動画の冒頭10秒間に開示メッセージが表示される。表示はこの10秒だけなので、声や字幕で伝える代わりにはならない。

ラベルは補助。本文の「PR」が本体。

SNSのラベルを付ければ景品表示法の上でそれで十分、と定めた公式の文書は見当たらない。ラベルは表示を補うものと考えて、本文の最初にも自分の言葉で書いておく。

FXの紹介で、表記とは別に気をつけること

PR表記は、ステマ規制への対応だ。金融商品の勧誘や助言については、別のルールがある。「PRと書いたから大丈夫」とはならない。最低限、次の3つは守っておきたい。

  • どの通貨をいつ売買するか、といった個別の助言はしない
  • 「必ず儲かる」「元本保証」のような断定的な言い方をしない
  • 紹介先が日本で登録を受けているかを、読者が自分で確かめられるようにする

金融庁は「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」で、海外の業者でも日本の居住者を相手に業として金融商品取引を行うには登録が必要だという立場を示している。SNSでの投資の勧誘については「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」も出している。読者に聞かれたら、こうしたページを案内し、事実をそのまま答える。個別のケースで迷ったら、専門家に相談してほしい。

仕組みを確かめてから、紹介を始める

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公開前のチェックリスト

記事や投稿を出す前に、次の5つを確かめてください。

1 位置:「PR」「広告」が、読者が最初に目にする場所にあるか(ブログはタイトルの下、Xは本文の最初、Instagramは1行目、YouTubeは冒頭)。
2 大きさと色:周りの文字と同じかそれ以上の大きさ・濃さか。薄いグレーの小さな注記になっていないか。
3 打ち消し:本文に「個人の感想です」「企業とは無関係です」のような一文が残っていないか。
4 埋もれ:ハッシュタグの山やリプライ欄、長い文章の途中に紛れ込ませていないか。動画なら途中と概要欄にもあるか。
5 金融の線:個別の売買の助言や「必ず儲かる」を書いていないか。登録の確認先として金融庁のページを案内できるか。

よくある質問(FAQ)

「アフィリエイト広告を利用しています」と書いておけば足りますか?
この一文は、消費者庁の運用基準に例として出てくる言葉ではありません。消費者庁のQ&A(Q13)はこの一文を取り上げ、冒頭に書いてあっても、文字の大きさや色なども踏まえて明瞭になっていることが必要だとしています。消費者庁が定型文として指定したものでもありません。貼っておけば済む文言として扱わず、どこに、どの大きさで置いているか、本文に打ち消す一文がないかまで見直してください。
XでPRをリプライ欄に書くのはだめですか?
消費者庁のQ&Aでは、投稿の本文ではなくリプライ欄に書くのは、明瞭とはいえない場合が多いとされています。紹介リンクを含むポストの本文の最初に「PR」または「広告」と書いてください。
Instagramのタイアップ投稿ラベルを付ければ、本文のPRは要りませんか?
SNSのラベルを付ければ景品表示法の上でそれで十分、と定めた公式の文書は見当たりません。ラベルは補助と考えて、キャプションの1行目にも「PR」と書いておくのが確実です。

【免責事項】OlympTradeは日本の金融庁(FSA)に登録されていない海外プラットフォームで、日本の投資家保護制度の対象外です。本記事はKingfin日本語版編集部による情報提供・教育目的のコンテンツであり、特定の成果・収益を保証するものではありません。読者に入金・口座開設をすすめるものではありません。記載内容は2026年10月時点の一般的な整理であり、その効果や再現性を保証するものではありません。副業・アフィリエイトの成果には個人差があり、結果が出るまでには時間がかかります。「必ず稼げる」「誰でも簡単に儲かる」といった保証はできません。また、Kingfinのアフィリエイトで紹介するのはFX・投資関連サービスであり、投資には損失が生じるリスクがあります。成果には個人差があり、収益の金額は一切保証されません。

Hiro Hiraki
執筆者
Hiro Hiraki
Kingfin JP 編集長。金融・FinTech分野の翻訳に15年以上携わるFXアフィリエイトの専門家。日英バイリンガル。