この記事でわかること
  • 「低リスクで小さく始める」とは、完璧を待つことではなく、失っても大丈夫な範囲で小さく1回動くことだと分かる
  • 最初の粗利がほぼゼロでも、動いて初めて見える実務(税金・税関・取引先とのやり取り・顧客の信頼)は経験として残る、という考え方をおさえられる
  • 「誰でも簡単に稼げる」の煽りとどう距離を取るか、副業月収の実態や相談トラブルの傾向(公的データ)とあわせて理解できる

この記事の要点:よくある質問

Q: 低リスクで副業を始めるってどういう意味?
A: 初期に投じるお金のリスクが小さいという意味です。『まったくリスクがない』『絶対に稼げる』ではありません。在庫や大きな元手を持たず、失っても痛くない範囲で小さく1回試せるものが相対的に低リスク。時間と手間はかかり、成果には個人差があって収益は保証されません。完璧を待つより、失っても大丈夫な金額を先に決めて小さく動くのが現実的です。
Q: 「誰でも簡単に稼げる」広告は信用していい?
A: 慎重に。国民生活センターによると「簡単に稼げる」系の副業相談は2020年の1,341件から2023年3,694件へ増え、2024年(7月末時点)の相談ではきっかけの70.1%がSNS経由、平均の契約購入金額は約106万円でした。始める前に大金を払わせるもの、「必ず儲かる」「誰でも簡単」とうたうものは立ち止まる合図です。
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はじめにお読みください(“低リスク”は“無リスク”ではありません)

この記事は、これから副業を始める方に向けた一般的な考え方の情報提供・教育目的のコンテンツであり、個別の投資・税務・法務アドバイスではありません。本文でいう「低リスク」は、あくまで初期に投じるお金のリスクが小さいという意味であり、「まったくリスクがない」「絶対に稼げる」という意味ではありません。成果には個人差があり、時間と手間がかかること、思うように結果が出ない場合があること、そしてお金が動くもの・投資に関わるものには常に一定のリスクがあることを前提にお読みください。収益の金額は一切保証されません。実際の判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にもご相談ください。

煽りに疲れた僕ら

「スマホ1台で」「知識ゼロでも」「誰でも簡単に」。

タイムラインを開けば、この手の言葉が今日も並んでいる。僕も昔はそういう投稿を、半分うんざりしながら、でも半分どこかで期待しながら眺めていた。会社の給料だけじゃ心もとない。何か始めたい。でも、その「簡単」が本当だったことは、正直あんまりない。

だから最初に言っておく。これは「稼げる話」じゃない。むしろ、ほとんど稼げなかった話だ。それでも僕は、あの一歩を踏み出してよかったと今も思っている。その理由を書く。

小さく、1回だけ動いた

僕がやったのは、ブランドバッグの販売だった。

真贋眼、つまり本物と偽物を見分ける目なんて、僕にはなかった。見分ける自信もなかった。だから、そこだけは手を抜かなかった。怪しい業者を避けて、信頼できるブランドメーカーを、時間をかけて探し出した。ここだけは調べ倒した、と言える。

そして、アメリカからバッグを「1個だけ」仕入れた。まとめてじゃない。1個。

副業と聞くと、いきなり大きく張らなきゃいけない気がする。でも実際は違う。パーソルキャリアの調査だと、副業をしている人の月収は「1万円未満」が48.1%で最多だった。平均でも月6万5千円ほど。最初から派手に稼げる人なんて、ほんの一部だ。だったら、小さく1回で試してみる。それで十分、入り口としては成立する。

データで見る「最初は小さい」が普通

パーソルキャリアの副業実態調査では、副業の月収で最も多いのは「1万円未満」で48.1%、10万円以上はわずか13.8%、平均は月6万5,093円。SNSで見かける「月◯万円」は、この分布のいちばん右端にいる少数です。最初の数字が小さいのは、失敗ではなく普通のこと。(出典:パーソルキャリア「副業の実態調査」)

粗利は、ほぼゼロだった

結論から言うと、最初の粗利はほとんど残らなかった。

仕入れ値、送料、日本で売るまでの手間。全部差し引いたら、手元に「これが稼ぎか」と胸を張れる金額なんてなかった。労力で割ったら、たぶん時給にもなっていない。

正直、拍子抜けした。ここは綺麗にまとめない。副業で1回動いたって、そんなにすぐお金にはならない。これが現実だった。

でも、一気に世界が見えた

ところが、だ。動いたことで、机の上では見えなかったものが、次々に見えてきた。

まず税金。1個売っただけでも、これは自分でちゃんと申告するんだな、と初めて肌でわかる。次にメーカーとのやりとり。海を挟んだ相手と、こちらの意図をどう正確に伝えるか。文面ひとつで印象が変わる。

いちばん焦ったのは、税関だった。仕入れたバッグが、通関で止まった。「え、何が問題?」と、しばらく血の気が引いた。調べてわかったのは、個人輸入は課税価格が1万円以下なら原則免税なのに、革製のバッグは例外で、1万円以下でも関税が免除されないということ。しかも課税価格は、海外での小売価格の6割で計算される。そんなルール、始める前の僕は1ミリも知らなかった。完全に想定外だった。

動いて初めて知った「税関の実務」

税関の案内によると、個人輸入は課税価格が1万円以下なら原則として関税・消費税が免除されますが、革製バッグなどは例外で、1万円以下でも免除されません。また個人輸入の課税価格は、海外での小売価格のおおむね0.6倍で計算されます。こうした実務は、本を読むより一度動くほうが早く身につきます。(出典:税関「個人輸入について」)

そして、買ってくれたお客さんとの信頼。ちゃんと本物を、ちゃんと届ける。その当たり前を1回やり切ると、次にどう見られるかが変わる。粗利ゼロの取引の裏で、こういう「実務」が全部、自分の中にたまっていった

「誰でも簡単」への、静かな反論

だから僕は、「誰でも簡単に稼げる」という言葉を、あまり信じていない。

「簡単に稼げる」の裏側(公的データ)

国民生活センターによると、「簡単に稼げる」とうたう副業の相談は2020年の1,341件から2023年には3,694件へ増加。2024年(7月末時点)に寄せられた相談では、きっかけの70.1%がSNS経由で、平均の契約購入金額はおよそ106万円にのぼりました。簡単だと誘われ、気づけば大きな支払いを抱える——そういう相談が現実に増え続けています。(出典:国民生活センター 2024年9月4日 発表)

念のため言うと、僕は「副業はやめとけ」と言いたいわけじゃない。真逆だ。「簡単」を売り文句にする入り口には気をつけよう、というだけ。

低リスクって、たぶんこういうことだ

僕のバッグの話に、儲けは残らなかった。でも別のものが残った。「これなら、自分にもできる」という感覚だ。税関で止まっても、調べて、対応して、前に進めた。その一回で、自分の世界は少し広がった。

低リスクって、たぶんこういうことだ。完璧に準備が整うのを待つことじゃなくて、失っても大丈夫な範囲で、小さく1回、動いてみること。粗利より先に積み上がるのは、動いた人にしか見えない景色と、次に進むための自信のほうだった。

まずは「失っても大丈夫な範囲」の小さな一歩から

Kingfinのアフィリエイトは、在庫も大きな元手も要らず、スマホ1台から副業の“入口”を小さくつくれます。「稼げる」を約束するものではありません。まず失っても痛くない範囲で試し、手応えが出たら育てていく——そんな小さな一歩に向いています。成果には個人差があり、収益の金額は保証されません。

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さいごに

もし、副業の「考え方」の素材が欲しければ、Kingfinのインサイト(kingfin-jp.com/insights)に、副業の価値や基礎知識をまとめた記事を置いている。「稼げる」を約束する場所じゃない。動く前に、頭を整理するための場所だ。なお、この媒体はPR・アフィリエイトを含んでいる。そのうえで、正直に書いているつもりだ。

あなたが「完璧に準備できたら」と後回しにしている、その1個は何だろう。

よくある質問(FAQ)

低リスクで副業を始める、とはどういう意味ですか?
ここでいう『低リスク』は、初期に投じるお金のリスクが小さいという意味です。『まったくリスクがない』『絶対に稼げる』という意味ではありません。在庫や大きな元手を持たず、失っても痛くない範囲で小さく1回試せるものは、相対的に低リスクといえます。ただし、時間と手間はかかりますし、思うように成果が出ないことも普通にあります。成果には個人差があり、収益は保証されません。完璧に準備が整うのを待つのではなく、失っても大丈夫な金額を先に決めて、小さく動いてみるのが現実的です。
最初から稼げないと、その副業は失敗ですか?
いいえ。パーソルキャリアの調査では、副業をしている人の月収は『1万円未満』が48.1%で最多、平均でも月6万5千円ほどで、最初から大きく稼ぐ人はごく一部です。最初の粗利がほぼゼロでも、動いて初めて見える実務——税金の申告、取引先とのやり取り、顧客の信頼づくりなど——は経験として自分に残ります。粗利より先に『これなら自分にもできる』という手応えが積み上がることに、小さく始める価値があります。
「誰でも簡単に稼げる」という副業の広告は信用していいですか?
慎重になったほうがよいです。国民生活センターによると、『簡単に稼げる』とうたう副業の相談は2020年の1,341件から2023年には3,694件へ増え、2024年(7月末時点)に寄せられた相談ではきっかけの70.1%がSNS経由で、平均の契約購入金額はおよそ106万円にのぼりました。始める前にまとまったお金を払わせるもの、『必ず儲かる』『誰でも簡単』とうたうものは、いったん立ち止まって調べる合図です。無料または少額で、失っても痛くない範囲から試すのが安全です。
アフィリエイトは「低リスクの副業」に入りますか?
初期に投じるお金のリスクという点では、アフィリエイト型は始めやすい部類に入ります。自分で商品を仕入れる必要がなく、在庫や大きな元手を持たずに、良いと思うサービスを紹介して成果につなげる形だからです。スマホ1台から始められ、初期費用を抑えられるのが特徴です。ただし『低リスク=ノーリスク』でも『必ず稼げる』でもありません。成果が出るまでには時間と手間がかかり、成果には個人差があって収益は保証されません。また、アフィリエイトで紹介するのがFX・投資関連サービスの場合、その取引には損失が生じるリスクがあります。まずは無料でできる範囲から小さく試し、手応えが出てから育てていくのがおすすめです。

【免責事項】本記事はKingfin日本語版編集部による情報提供・教育目的のコンテンツであり、個別の投資・税務・法務に関するアドバイスではありません。本文でいう「低リスク」は初期に投じるお金のリスクが小さいという意味であり、「まったくリスクがない」「絶対に稼げる」ことを意味するものではありません。副業には時間と手間がかかり、成果には個人差があります。思うように結果が出ない場合もあり、お金が動くもの・投資に関わるものには常に一定のリスクがあります。収益の金額は一切保証されません。記載内容は2026年7月時点の一般的な整理であり、その正確性・最新性・完全性を保証するものではありません。関税・税務の取り扱いは条件により異なるため、実際の判断はご自身の責任で行い、必要に応じて税関・税務署や専門家にもご相談ください。また、Kingfinのアフィリエイトで紹介するのはFX・投資関連サービスであり、投資には損失が生じるリスクがあります。

Hiro Hiraki
執筆者
Hiro Hiraki
Kingfin JP 編集長。金融・FinTech分野の翻訳に15年以上携わるFXアフィリエイトの専門家。日英タイ語トリリンガル。